アイハリガネワラビ Thelypteris japonica × T. musashiensis.
ヒメシダ科 ヒメシダ属
アイハリガネワラビ、葉柄は基部まで緑色で黒褐色の鱗片が目立つ。5月25日
生育している環境:上部が樹冠に覆われた岩壁の下の岩屑が堆積したようなウエットな礫地に生育。
観察された特徴:ハリガネワラビとイワハリガネワラビの雑種と推定される。夏緑性。葉柄の太さは一般的なハリガネワラビと同じで1.5~2.0㎜、葉柄は淡緑色で赤褐色~黒褐色の鱗片をやや密につける。葉身・羽片はハリガネワラビより幅が細い。胞子嚢群は中間につき、包膜上には腺点のような突起と毛が確認できる。付近にはハリガネワラビ・イワハリガネワラビが生育。胞子数は60個程度確認できるが、胞子は形が歪なものが混ざったり大きさに大小があったり乱れる。
研究者の方からは以下のコメントを頂いています。
ハリガネワラビとイワハリガネワラビの雑種のアイハリゲネワラビと思われる。アイハリガネワラビは雑種なので当然形態は変異があり、軸の色も変化がある。