クロノキシノブノキシノブの仲間(山地形)

ウラボシ科 ノキシノブ属

※研究者の方からご指導いただきクロノキシノブに訂正いたします。2019年10月7日

渓谷沿いの大きな転石上に生育するクロノキシノブ。左下にはピンボケではあるがヒメノキシノブが群生。2015年9月19日 奥多摩 稲村岩
渓谷の流れ近くのコケが茂る岩上に生育するクロノキシノブノキシノブの仲間(山地形)

観察された特徴:ノキシノブの個体変異の範囲に入る可能性もあり、今後、もう少し多くの標本を観察したいと思います。
 常緑性。あまり大きな株(群生)にはならず生育する。根茎には長い鱗片が密生する。葉柄は黒褐色を帯び2~3㎝程度。葉の大きさは12~15cm、葉の質は厚く、革質で、やや光沢がある。中肋を挟んで両側の葉面は中肋に対し少し斜め上の角度で着き、左右の葉面は平面的で端はあまい内曲せず。葉の先は胞子が着かない先端で急に尖る。胞子のう群は大きく、葉の上部1/3~1/4につく。胞子のう群はあまり大きくなく楕円形。

クロノキシノブ、葉柄。2015年9月19日 奥多摩 稲村岩 クロノキシノブ、根茎。2015年9月19日 奥多摩 稲村岩
(1)(2)クロノキシノブノキシノブの仲間(山地形)、葉柄および根茎

クロノキシノブ、胞子嚢群は楕円形であまり大きくない。2015年9月19日 奥多摩 稲村岩
クロノキシノブノキシノブの仲間(山地形)、胞子嚢群