ミタケトラノオ(イワトラノオ×コバノヒノキシダ)
チャセンシダ科チャセンシダ属
標本1
①ミタケトラノオ(イワトラノオ×コバノヒノキシダ)
生育している環境:樹林下、イワトラノオとコバノヒノキシダが混生し群生するウエットな石組みに生育。イワトラノオが優勢。
観察された特徴:葉の大きさは10~14㎝。葉の柔らかさ・薄さなどイワトラノオに似るが、羽片はコバノヒノキシダに似るが、それよりも基部が広い楔形の三角形。胞子のう群は不稔の胞子のうをあふれるようにつける。よく観察すると不稔の白い胞子のうの中に一見充実した色の濃い胞子のうが見られるが、壊して観察すると胞子は歪で大きさに大小があり数が少なく雑種の特徴を表している。
③④ミタケトラノオ(イワトラノオ×コバノヒノキシダ)、羽片裏側
⑤ミタケトラノオ(イワトラノオ×コバノヒノキシダ)、胞子のう群
⑥ミタケトラノオ(イワトラノオ×コバノヒノキシダ)、胞子のう群拡大
⑦ミタケトラノオ(イワトラノオ×コバノヒノキシダ)、⑤⑥で観察された色の濃い胞子のうを壊したようす
⑧⑦の拡大写真
⑨ミタケトラノオ(イワトラノオ×コバノヒノキシダ)、⑤⑥で観察された色の濃い胞子のうを壊したようす
⑩⑨の拡大写真
⑪⑫ミタケトラノオ(イワトラノオ×コバノヒノキシダ)、⑤⑥で観察された色の濃い胞子のうを壊したようす