アイコハチジョウシダ
イノモトソウ科 イノモトソウ属 Pteris laurisilvicola
生育していた環境:,山地中部のリョウメンシダやオオバノアマクサシダが生育する谷部に大小の株が点在気味に群生。高木はスギを中心にヒノキも混ざる。低木・灌木としてはアオキやシロダモ、イヌビワなどが生育している。
観察された特徴:常緑性。観察された個体の葉の大きさは40~50㎝、葉身はあまり軸折れせず。葉は黄緑色~鮮緑色。羽片は70~80度の角度でつき、羽片数は4~8対、幅は一定、直線的で先のほうで鎌形に曲がらない。最下羽片の下側には1~2個の小羽片をつける。最下羽片以外は無柄で基部は切形~広い楔形。裂片基部後側の側脈は分岐点より出る。
同じ谷に生育している小さな株では、葉柄は葉身と接する部分で軸折れし、葉身は手のひら状になり、羽片は辺縁にくらべ中央部が幅広くなる。大きな株の幼株と思っていたが別種の可能性もあり再検討する必要がある。
写真の裂片最基部後側側脈は遊離していないが、大きな株、小さな株それぞれで確認する必要がある。
生育確認数:1地点、10株 久野-三竹