トウゴクシダタカオベニシダ(オオベニシダ×トウゴクシダ)
オシダ科 オシダ属
トウゴクシダに訂正いたします。オオベニトウゴクシダの名称はベニトウゴクシダと似ていますので最初に確認した地名を取り、タカオベニシダと改名します。
生育環境:丘陵地中~上部スギ植林地林縁、林床は明るく、ほかの背の高い林床植物とともに生育。遠くからでも大形で鮮やかな黄緑色の葉身が目立つ。5株程度の株が狭い範囲に点在して生育。
特 徴:オオベニシダとトウゴクシダの雑種と推定されるが、生育している付近では両親と思われるシダは確認できなかった。常緑性。観察された個体の葉の大きさは80~100㎝、葉は黄緑色から鮮緑色、革質。葉身は広卵形~広い三角形、3回羽状に分かれる。各羽片には短い柄があり、最下羽片下側第1小羽片は第2小羽片よりも短い。下部側羽片は中軸に対して広い角度でつき、対になって出ることが多い。胞子のう群は小羽片の中肋寄りにつき、縮れてはじけていない。
生育確認数:1地点、5株。小田原いこいの森。
トウゴクシダタカオベニシダ、葉身(左上)
トウゴクシダタカオベニシダ、最下羽片(右上)
トウゴクシダタカオベニシダ、羽片(左下)
トウゴクシダタカオベニシダ、胞子のう群(右下)
トウゴクシダタカオベニシダ、胞子のう群拡大(下の下)