ツクシイワヘゴか Dryopteris commixta
オシダ科 オシダ属
訂正※今までキヨズミオオクジャクとして掲載していたものをツクシイワヘゴに訂正します。2022年4月22日
生育していた環境:北斜面のスギ植林地、緩やかに傾斜した谷部林床。およそ10~12m四方の範囲に点在または小群落で生育している。
観察された特徴:常緑性。葉柄下部には濃褐色~黒褐色の鱗片をつける。中軸の鱗片は濃褐色~黒褐色で辺縁にはまばらに短い刺状の鋸歯をつける。観察された個体の葉の大きさは60~80㎝、葉の色は鮮緑色。葉の表面では葉脈に沿ってやや窪む。羽片は線形で浅~中裂し、短柄があり、下部の羽片はあまり短縮しない。胞子のう群は中間~全体につく。包膜は胞子のう群にうずもれる。個体群の中には羽片の先端がシシ葉状になる個体も観察された。
現地では羽片数が多い個体や獅子葉の個体が見られたりする。まだ胞子の様子も確認できていない。改めて、周辺で雑種が見つからないかも含めて調べてみたい。
生育確認数:1地点。40株程度。南足柄苅野。
(1)ツクシイワヘゴか、葉身
(2)ツクシイワヘゴか、最下羽片