オオイタチシダtype3(ツヤナシオオイタチシダ)
オシダ科 オシダ属 Dryopteris pacifica
生育環境:林内の崖や急斜面、岩壁・石垣などに生育。腐植の堆積したような平坦な林床ではあまり見られない。
特 徴:常緑性。観察される個体の葉の大きさ35~80cm、岩場などに生育するためか一般的に小さい個体が多く2回羽状に分かれるが、生育環境によっては大きくなり、葉の切れ込みも細かく3回羽状に分かれる個体も見られる。葉身の形は細長い三角形。葉の質はやや厚く、葉の表面には光沢はない。最下羽片下側第1小羽片は発達するがほかのオオイタチシダにくらべ短い場合が多い。展開したばかり葉は紅色やエンジ色を帯びる。胞子のう群は裂片の中肋と辺縁の中間~辺縁寄りにつき、胞膜の辺縁には鋭い鋸歯が見られることがある。
生育確認数:普通に見られる。
標本1
ツヤナシオオイタチシダ(上左)
ツヤナシオオイタチシダ、展開したばかりの葉(上右)
ツヤナシオオイタチシダ、最下羽片(下)
ツヤナシオオイタチシダ、展開したばかりの最下羽片(下下左)
ツヤナシオオイタチシダ、展開したばかりの羽片(下下右)
標本2
ツヤナシオオイタチシダ(上左)
ツヤナシオオイタチシダ、展開したばかりの葉(上右)
ツヤナシオオイタチシダ、最下羽片(下左)
ツヤナシオオイタチシダ、展開したばかりの最下羽片(下右)
標本3
ツヤナシオオイタチシダ(上左)
ツヤナシオオイタチシダ、展開したばかりの葉身下部(上右)
ツヤナシオオイタチシダ、葉身(下左)
ツヤナシオオイタチシダ、最下羽片(下右)
標本4
ツヤナシオオイタチシダ(上左)
ツヤナシオオイタチシダ、展開したばかりの葉身下部(上右)
ツヤナシオオイタチシダ、最下羽片(下左)
ツヤナシオオイタチシダ、展開したばかりの最下羽片(下右)
ツヤナシオオイタチシダ、裂片(下下)
標本5
ツヤナシオオイタチシダ(上左)
ツヤナシオオイタチシダ、最下羽片(上右)
ツヤナシオオイタチシダ、展開したばかりの最下羽片(下左)
ツヤナシオオイタチシダ、展開したばかりの最下羽片(下右)
標本6
ツヤナシオオイタチシダ(上左)
ツヤナシオオイタチシダ、展開したばかりの中軸の鱗片(上右)