ホソバイヌワラビ

イワデンダ科 メシダ属 Athyrium iseanum

ホソバイヌワラビ 2012年8月1日大雄山最乗寺
生育環境:スギ林内緩やかな凹地の沢沿い、ウエットな林床に生育。ベニシダなどほかのシダ類もよく繁茂する中に生育。
特  徴:夏緑性。観察された個体の葉の大きさは35~45㎝。2~3回羽状に細かく分かれ、裂片の先はとがり鋸歯状。羽軸、小羽軸の上には顕著な刺つく。胞膜の形は鈎形、三日月形、線形。
生育確認数:1地点、5株。大雄山最乗寺。
ホソバイヌワラビ、羽軸上の刺。 2011年10月8日大雄山最乗寺 ホソバイヌワラビ、小羽軸上の刺。 2011年10月8日大雄山最乗寺
ホソバイヌワラビ、羽軸上の刺(左上)
ホソバイヌワラビ、小羽軸上の刺(右上)
ホソバイヌワラビ、胞子のう群(左下)
ホソバイヌワラビ、根茎は立ち上がる(右下)
ホソバイヌワラビ、胞子のう群 2012年8月1日大雄山最乗寺 ホソバイヌワラビ、葉柄基部 2011年10月8日大雄山最乗寺




標本2

ホソバイヌワラビミヤコイヌワラビ

メシダ科 メシダ属 Athyrium frangulum 

ホソバイヌワラビ 2015年12月25日   
生育していた環境:腐植が厚く堆積したスギ林林床、上部は樹冠に覆われ林内はあまり明るくない。シダ類以外の他の林床植生はあまり生えていない。
観察された特徴:夏緑性であるが遅くまで枯れずに生育。葉柄および中軸は紅色をおびる。観察された個体の葉の大きさは20㎝程度、長楕円形。葉の質は柔らかく瑞々しい。羽軸上には長く鋭い刺が生える。幼株のため2回羽状で小羽片は発達しておらず小羽軸上の刺は確認できない。また、胞子のう群はつけていない。
生育確認数:1地点。1株。小田原西部狩野

ホソバイヌワラビ、冬季に葉柄は紅色を帯びる 2015年12月25日 ホソバイヌワラビ、冬季に葉柄は紅色を帯びる 2015年12月25日
ホソバイヌワラビミヤコイヌワラビ、葉柄下部(上左)
ホソバイヌワラビミヤコイヌワラビ、葉柄上部(上右)

ホソバイヌワラビ、羽軸上には鋭い刺が生える。 2015年12月25日 ホソバイヌワラビ、葉身先端には鋭い刺がある 2015年12月25日
ホソバイヌワラビミヤコイヌワラビ、羽軸上の刺(上左)
ホソバイヌワラビミヤコイヌワラビ、葉身先端(上右)