ミドリワラビ Deparia viridifrons
メシダ科 シケシダ属
生育していた環境:木漏れ日が射す林内の傾斜の緩やかな沢の出会いでウエットな環境にオオヒメワラビとともに間隔をあけて15株程度群生。
観察された特徴:オオヒメワラビによく似ているがミドリワラビは羽状数が1回多く、胞子数はオオヒメワラビが32個(無融合生殖種)に対しミドリワラビは64個(有性生殖種)。
葉柄には褐色・膜質の鱗片がつく。葉の大きさは80~90㎝。3回羽状に深裂、裂片には明瞭な鋸歯があり、両面で脈上には白い毛が生える。羽軸にはオオヒメワラビよりも幅の狭い翼がある。羽軸の付け根には黒褐色・狭披針形の毛(鱗片)がやや密に生える。胞子のう群は裂片の中肋寄りにつく。包膜は胞子のう群が包み込まれるようにつく。