ギフベニシダ

オシダ科 オシダ属 Dryopteris kinkiensis

ギフベニシダ 1998年7月 初山

生育している環境:谷戸の奥、山が迫った水田の脇を流れる用水路(未舗装)の土手の下部に生育。土手の上部には林道が走り、付近には休憩の東屋・ゴルフ場が隣接する(現在は生田緑地の公園整備に伴い土手は石組みになり消失)
観察された特徴:常緑性。葉柄には淡褐色のちじれた鱗片を密につける。普通、葉身な幅は狭く、羽片は鋭角的に上向きにつけるが、観察された個体は葉身の幅が広く、羽片を開出気味につけていた。葉の大きさは50~60㎝、葉の辺縁は巻き気味で葉身は全体として縮緬状に見える。葉は濃緑色で光沢がある。胞子のう群は小羽片の中肋寄り~中間につく。包膜は全縁。下部の小羽片はさらに分かれ裂片の中肋に沿って胞子のう群をつける。新芽は淡褐色の鱗片に包まれ白っぽく見える。
生育確認数:1地点、1株。生田緑地初山(生田緑地初山地区、現在は、公園整備に伴い数枚あった水田は水生植物の公園になり、生育地の土手のあった場所は大きな石組みになり、上部には遊歩道がつくられている)。

ギフベニシダ 1998年7月 初山 ギフベニシダ 1998年7月 初山
ギフベニシダ、胞子のう群
ギフベニシダ、包膜

ギフベニシダ、新芽の芽立ち。1998年 6月 初山
ギフベニシダ、新芽