ケブカセイタカシケシダ
メシダ科 オオシケシダ属 Deparia dimorphophyll
生育している環境:谷戸に注ぐ支流の沢でやや平坦なスギ植林地林床、周辺に生育するアズマネザサが多少入り込んでいる。公園の整備に伴って現在は林内の生育地に遊歩道がつくられ、ほとんど生育が確認できない。(2013年8月)
観察された特徴:夏緑性。葉柄には白色~淡褐色の鱗片やけが密生し、中軸にも毛が生える。葉はやや2形を示すが栄養葉・胞子葉ともに葉の幅は広い。栄養葉は広卵形、胞子葉は卵形で立ち上がり40~45㎝。2回羽状に分かれし、裂片の先は鈍頭。葉の表裏には葉脈に沿って毛が生える。艶はなく白青緑色。胞子のう群は緩やかな三日月形、包膜上には毛が生える。包膜の片縁は巻き込んでいるが、包膜の片縁には鋸歯があると思われる。
生育確認数:1地点、12株。初山(生田緑地)。
ケブカセイタカシケシダ、葉柄(上左)
ケブカセイタカシケシダ、新芽(上右)