標本1
アイイノモトソウ Pteris × pseudosefuricola 栽培品
イノモトソウ科 イノモトソウ属
※以前、上部2対の羽片基部が翼となって中軸まで流れるセフリイノモトソウとして採取した株です。
生育している環境:十津川村 大野。両親(イノモトソウおよびオオバノイノモトソウ)が生えているところで山道沿いの斜面や林縁に生育。
観察された特徴:イノモトソウとオオバノイノモトソウの雑種と推定される。栄養葉・胞子葉の2形を示し、葉の大きさは35~45㎝。上部2対の羽片基部が翼となって中軸まで流れるtype。栄養葉の葉脈の先端は葉縁に達しないことが多い。葉脈の先端はやや太くなり・曲がり・末端は尾状に細くなる。胞子数は60近く数えることがでるが、胞子の大きさに大小があり・形が歪であり雑種と判断できる。同じ雑種でも上部1対の羽片基部が翼となって中軸まで流れる個体にくらべると正常に見える胞子の割合が少ない。
(1)アイイノモトソウ、栄養葉
(2)アイイノモトソウ、胞子葉
(1),(2)アイイノモトソウ(イノモトソウ×オオバノイノモトソウ)葉脈
(3),(4)アイイノモトソウ(イノモトソウ×オオバノイノモトソウ)葉脈
(5),(6)アイイノモトソウ(イノモトソウ×オオバノイノモトソウ)葉脈
葉脈拡大
(1),(2)アイイノモトソウ(イノモトソウ×オオバノイノモトソウ)葉脈
(3),(4)アイイノモトソウ(イノモトソウ×オオバノイノモトソウ)葉脈
(5),(6)アイイノモトソウ(イノモトソウ×オオバノイノモトソウ)葉脈
胞子のようす 2018年6月22日
胞子数は60個程度確認ができる。大きさには大小があり、形が歪なものが多い。雑種と考えられる。
標本2
アイイノモトソウ Pteris × pseudosefuricola 栽培品
イノモトソウ科 イノモトソウ属
※以前、上部1対の羽片基部が翼となって中軸まで流れるセフリイノモトソウとして採取した株です。
生育している環境:十津川村 大野。中軸の翼があまり発達しないもう一つのアイイノモトソウ。この個体も林道沿いの脇で観察。付近にはオオバノイノモトソウやイノモトソウが生育。
観察された特徴:イノモトソウとオオバノイノモトソウの雑種と推定される。栄養葉・胞子葉の2形を示し、葉の大きさは35~45㎝。上部1対の羽片基部が翼となって中軸まで流れるtype。栄養葉の葉脈の先端はわずかに葉縁まで達しないものも見られるが、ほとんど葉縁まで達している。いずれにしても葉脈の先端はやや太くなり・曲がり・末端は尾状に細くなりアイイノモトソウの特徴を表している。胞子数は60近く数えることがでるが、胞子の大きさに大小があり・形が歪であり雑種と判断できる。同じ雑種でも上部2対の羽片基部が翼となって中軸まで流れる個体にくらべると正常に見える胞子の割合が多い。また、葉脈は端まで達しているものが多く達していないものはわずかである。
葉脈拡大 葉脈の端は葉縁に微妙に達したり達しなかったり
(1),(2)アイイノモトソウ(イノモトソウ×オオバノイノモトソウ)葉脈
(1),(2)アイイノモトソウ(イノモトソウ×オオバノイノモトソウ)葉脈
(1),(2)アイイノモトソウ(イノモトソウ×オオバノイノモトソウ)葉脈
(1),(2)アイイノモトソウ(イノモトソウ×オオバノイノモトソウ)葉脈