ムラサキベニシダ
オシダ科 オシダ属 Dryopteris purpurella
標本1 本富岳1
生育している環境:標高250～1300mで観察。低地では見られず500m付近まで登ってではじめて観察された。一湊川では標高250mの深い渓谷沿いの林床で観察。また黒味岳周辺1400～1600ｍの屋久杉林で観察。
観察された特徴:葉の大きさは40～50㎝。葉柄は細めで臙脂色～黒褐色。葉柄下部の鱗片は明るい褐色。葉は広卵形～底辺の広い三角形、光沢があるものと弱いものがある。胞子嚢群は辺縁寄りが多いが中間につく個体の見られる。
(1)ムラサキベニシダ、最下羽片
(2)ムラサキベニシダ、最下羽片裏側
ムラサキベニシダ、胞子嚢群は辺縁寄りにつく
標本2 本富岳2
ややドライな林床に生育するムラサキベニシダ(左)とホコザキベニシダ(右)
(1)ムラサキベニシダ
(2)ムラサキベニシダ、葉柄
標本3 標高1400～1600 黒味岳
(1)ムラサキベニシダ、中軸および羽片
(2)ムラサキベニシダ、葉柄
標本4 鈴川
(1)ムラサキベニシダ
(2)ムラサキベニシダ、羽片
標本5 葉柄多少臙脂色、胞子嚢群は中間性～やや辺縁寄り、中腹部ウエットな空気に包まれた山の斜面に生育する個体
中腹部のウエットな空気に包まれた山の斜面に生育するムラサキベニシダ
ムラサキベニシダ、葉身
標本6 標高200～300m 葉柄・中軸葉くすんだ緑色、胞子嚢群葉中間。一湊川
標高は低いが深い谷の林床に生育するムラサキベニシダ
(1)ムラサキベニシダ、くすんだ緑色の中軸
(2)ムラサキベニシダ、最下羽片
(1)ムラサキベニシダ、中間につく胞子嚢群
新芽
ムラサキベニシダ、芽立ちの色
(1)ムラサキベニシダ、羽片裏側
(2)ムラサキベニシダ、包膜
(1)(2)ムラサキベニシダ、最下羽片および中軸