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コダマイヌイワガネ(チチブイワガネ × イワガネソウ) Coniogramme ×fauriei f. kojimae

イノモトソウ科 イワガネゼンマイ属 Coniogramme intermedia f.nose 

コダマイヌイワガネ(チチブイワガネ × イワガネソウ)桧原村 2016年7月18日 
コダマイヌイワガネチチブイワガネの獅子葉type

生育していた環境:側面が高い崖の林道脇き、崖や岩屑や土砂が堆積したところ、北面だが上部が開けて明るく、ほかの背の高い高茎草本類と共に生育。狭い範囲に群生し、葉形が異なる個体がいくつか見られた。

観察された特徴:常緑性。葉の大きさは80~120cm。羽片は披針形で先端まで徐々に尖る。コダマイヌイワガネチチブイワガネの獅子葉typeの特徴は①羽片は披針形で表裏両面が有毛で、②葉の辺縁が深く切れ込み葉縁がなめらかな葉は少ない。③平行脈はときどき左右の脈が合着し網目を形成。④胞子嚢群には未熟なものが多く混ざり、⑤胞子は凹んでいるものから正常に見えるものまで変化が多い。

生育確認数:1地点20株。檜原村小岩。

観察された胞子の特徴:胞子数は60個程度確認。実体顕微鏡では胞子は正常そうに見える。倍率を上げると正常な形の胞子や凹んで不稔な胞子が観察された。

※最初はコダマイヌイワガネ(チチブイワガネ×イワガネソウ)ではないかと思いましたが雑種ではありませんでした。
訂正
このシダは観察した当時、葉の形がシャープで葉脈もところどころで合着しており、観察会ではコダマイヌイワガネとしました。その後、胞子が正常ではないかとのご意見を頂き、チチブイワガネ獅子葉typeといたしました。後日改めて胞子を観察すると、胞子が凹んでおり(3稜の稜と稜の間が中心に向かって凹む)、コダマイヌイワガネといたします。(正常な形の胞子も見られました。)2018年10月21日

コダマイヌイワガネ(チチブイワガネ × イワガネソウ)、葉身下部。桧原村 2016年7月18日 コダマイヌイワガネ(チチブイワガネ × イワガネソウ)、葉身上部。桧原村 2016年7月18日 
(1)コダマイヌイワガネチチブイワガネの獅子葉type、葉身下部 
(2)コダマイヌイワガネチチブイワガネの獅子葉type、葉身上部

コダマイヌイワガネ(チチブイワガネ × イワガネソウ)、葉脈。桧原村 2016年7月18日 
コダマイヌイワガネ、葉脈 

コダマイヌイワガネ(チチブイワガネ × イワガネソウ)、葉脈。桧原村 2016年7月18日 コダマイヌイワガネ(チチブイワガネ × イワガネソウ)、葉脈。桧原村 2016年7月18日 
(1)(2)コダマイヌイワガネ、葉脈 

コダマイヌイワガネ(チチブイワガネ × イワガネソウ)羽片裏側。桧原村 2016年7月18日 コダマイヌイワガネ(チチブイワガネ × イワガネソウ)胞子嚢群には未熟なものが多く混ざる。桧原村 2016年7月18日 
(1)コダマイヌイワガネ、羽片裏側
(2)コダマイヌイワガネ、胞子嚢群

コダマイヌイワガネ、羽片裏側。桧原村 2016年7月18日 コダマイヌイワガネ、胞子嚢群には未熟なものが多く混ざる。桧原村 2016年7月18日 
(1)コダマイヌイワガネ、羽片裏側
(2)コダマイヌイワガネ、胞子嚢群 

コダマイヌイワガネ、胞子数は60個程度確認。桧原村 2016年7月18日 コダマイヌイワガネ、胞子数は60個程度確認。桧原村 2016年7月18日 
(1)(2)コダマイヌイワガネ、1つの胞子嚢を壊したようす 

観察されたいろいろな胞子
コダマイヌイワガネ、胞子は凹んでいる。桧原村 2016年7月18日 コダマイヌイワガネ、胞子は凹んでいる。桧原村 2016年7月18日
(1)(2)コダマイヌイワガネ、胞子(同一胞子)

コダマイヌイワガネ、胞子は凹んでいるように見える。桧原村 2016年7月18日 コダマイヌイワガネ、胞子は凹んでいる。桧原村 2016年7月18日
(1)(2)コダマイヌイワガネ、胞子(同一胞子)

コダマイヌイワガネ、胞子は凹んでいるように見える。桧原村 2016年7月18日 コダマイヌイワガネ、胞子は凹んでいる。桧原村 2016年7月18日
(1)(2)コダマイヌイワガネ、胞子(同一胞子)

コダマイヌイワガネ、胞子。桧原村 2016年7月18日
コダマイヌイワガネ、胞子

コダマイヌイワガネ、胞子はほとんど正常に見える。桧原村 2016年7月18日
コダマイヌイワガネ、胞子

コダマイヌイワガネ、胞子はほとんど正常に見える。桧原村 2016年7月18日
コダマイヌイワガネ、胞子



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