ベニシダ(マルバtype)
オシダ科 オシダ属 Dryopteris erythrosora
生育している環境:スギ・ヒノキ植林地内あるいは夏緑広葉樹との境目の山道沿いなどで見られた。3地点ほどで見られたが、いずれも南斜面。数株まとまっていることはあっても数は少ない。
観察された特徴:常緑性。葉の大きさは45~60㎝。胞子のう群は中肋寄りに付く。小羽片の先はやや鎌形に曲がるなどベニシダに似るがマルバベニシダのひとつのtypeとしてよいと思われる。以下の点でマルバベニシダと異なっている。①葉柄および中軸の鱗片が黒褐色で辺縁は淡色になることがある。②羽片下部のみ羽状複生で、小羽片の先は徐々に細くなりやや鎌形に曲がり、ベニシダに似てくる。③胞子のう群は中肋よりであるがやや離れている。
生育確認数:3地点 7株。津久井城山。
(1)(2)(3)ベニシダ(マルバtype)、葉柄の鱗片
(1)ベニシダ(マルバtype)、葉身。
(2)ベニシダ(マルバtype)、葉身下部。
(1)(2)ベニシダ(マルバtype)、胞子のう群
標本2
ベニシダ(マルバtype)
(1)ベニシダ(マルバtype)、葉柄基部の鱗片
(2)ベニシダ(マルバtype)、葉柄の鱗片
(3)ベニシダ(マルバtype)、中軸の鱗片
(1)(2)ベニシダ(マルバtype)、胞子のう群
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