毛深いヘラシダ

メシダ科 オオシケシダ属 Deparia lancea

照葉樹林内の切り立ったウエットな岩壁に着生する。

生育していた環境:渓谷部に広がる照葉樹林内のウエットな切り立った岩壁に着生。
観察された特徴:葉柄~葉身下部にかけて黒褐色の鱗片が密生させる。湯河原の他の生育地を含め、一般にヘラシダは群生して生育しますが、ここではウエットな溶岩の切り立った岩壁に1株だけ生育。葉柄は短く5~12㎝。葉の大きさは最大で16㎝程度。葉を5、6枚つけ、胞子のう群は辺縁寄りにつく。
毛深いヘラシダに関しては鹿児島姶良や屋久島・奄美大島産の標本があり、葉柄の短い個体に見られるとの情報を頂いています。

生育確認数:1地点、1株。しとどの窟。
切り立ったウエットな岩壁に着生する。
葉身下部まで鱗片が生えるヘラシダ

葉柄~葉身下部にかけて黒褐色の鱗片が密生する。 葉柄~葉身下部にかけて黒褐色の鱗片が密生する。
葉柄~葉身下部の鱗片

葉柄~葉身下部にかけて黒褐色の鱗片が密生する。
葉柄の鱗片

葉身下部の葉脈。 葉身の葉脈。
葉身の下部葉脈(上左)
葉身の葉脈(上右)

胞子のう群は辺縁寄りにつく。 包膜。
胞子のう群(上左)
包膜(上右)