タマシケシダ (シケシダ×フモトシケシダ)ムサシシケシダ
※訂正2016年8月のシケシダ類胞子観察によりムサシシケシダではなくタマシケシダと推定されることがわかりました。
メシダ科 オオシケシダ属 Deparia japonica × D. pseudo-conilii
生育している環境:谷戸の山がすぐそばまで迫りスギ林が生育する脇で定期的に草刈が、明るい林縁林縁の陽の当たる田んぼの脇の平坦な土手、定期的に草刈が行われており行われるような耕作地との境。
観察された特徴:フモトシケシダとシケシダの雑種と推測される。写真の個体は草刈の後、再び芽吹いたもの、間隔を開けて(15~30cm)1枚ずつ葉をつける。沢山の株が生育。葉の表面には微毛が密生し、若い葉はセイタカシケシダに似て白緑色であるが、成長した葉は緑色が濃くなる。包膜上には毛がまばらに生える。
生育確認数:1地点。
2016年8月のシケシダ類の調査からムサシシケシダは葉身の表裏に毛が目立ち、包膜上にはセイタカシケシダ同様に毛が密に生えていることが分かりました。それに対して、タマシケシダは葉の表裏はほとんど無毛、葉身の幅には変化が多くセイタカシケシダ並に幅の広い個体からシケシダ程度の幅の狭い個体まで見られる。包膜上の毛はわずかに観察される程度。
タマシケシダムサシシケシダ、展開したばかりの葉(上左)
タマシケシダムサシシケシダ、葉柄下部(上右)