アイノコクマワラビ(クマワラビ×オクマワラビ)
Dryopteris × mitusii.
オシダ科 オシダ属
両親が生える山道沿いの斜面に生育するアイノコクマワラビ(クマワラビ×オクマワラビ)
生育している環境: 相模湖嵐山付近の林縁のやや明るい環境。クマワラビやオクマワラビ、アイノコクマワラビが点在しながら混生している。
観察された特徴:常緑性。クマワラビとオクマワラビの中間的な形態をしている。クマワラビのように胞子のう群を付けた部分が委縮したり早く枯れたりすることはない。葉身の幅はオクマワラビよりも広いものが多いが、葉形はオクマワラビ的で葉身上部は徐々に細くなる。葉の表面のクマワラビのように葉脈に沿って凹むが結構深いものからそうでないものまで幅がある。鱗片の色に変化があるがクマワラビとオクマワラビの中間的でやや明るい黒褐色。
2021年6月7日 胞子の様子を撮影
(1)(2)アイノコクマワラビ、1つの胞子嚢を壊したようす
この株の胞子はいつか観察しようと思いながら3年たってやっと胞子の様子を見ることができた。