アイノコクマワラビ(クマワラビ×オクマワラビ)
Dryopteris × mitusii.

オシダ科 オシダ属

両親が生える山道沿いの斜面に生育するアイノコクマワラビ(クマワラビ×オクマワラビ)2018年4月19日 相模湖 嵐山 
両親が生える山道沿いの斜面に生育するアイノコクマワラビ(クマワラビ×オクマワラビ)

生育している環境: 相模湖嵐山付近の林縁のやや明るい環境。クマワラビやオクマワラビ、アイノコクマワラビが点在しながら混生している。

観察された特徴:常緑性。クマワラビとオクマワラビの中間的な形態をしている。クマワラビのように胞子のう群を付けた部分が委縮したり早く枯れたりすることはない。葉身の幅はオクマワラビよりも広いものが多いが、葉形はオクマワラビ的で葉身上部は徐々に細くなる。葉の表面のクマワラビのように葉脈に沿って凹むが結構深いものからそうでないものまで幅がある。鱗片の色に変化があるがクマワラビとオクマワラビの中間的でやや明るい黒褐色。

アイノコクマワラビ、葉柄の鱗片は両親の中間で明るい黒褐色。2018年4月19日 相模湖 嵐山
アイノコクマワラビ、葉柄の鱗片

アイノコクマワラビ、葉身上部は徐々に短縮し胞子をつける羽片は特に短縮しない。2018年4月19日 相模湖 嵐山 アイノコクマワラビ、葉身上部は徐々に短縮し胞子をつける羽片は特に短縮しない。2018年4月19日 相模湖 嵐山
(1)(2)アイノコクマワラビ、葉身上部

アイノコクマワラビ、葉身下部。2018年4月19日 相模湖 嵐山 アイノコクマワラビ、葉身下部。2018年4月19日 相模湖 嵐山
(1)(2)アイノコクマワラビ、葉身下部

撮影したアイノコクマワラビは葉面の葉脈は深く窪んでいた。2018年4月19日 相模湖 嵐山
アイノコクマワラビ、葉面の葉脈



2021年6月7日 胞子の様子を撮影
胞子の大きさに大小があり、形はいびつなものが多く雑種と推定される。2021年6月7日 相模湖 嵐山 胞子の大きさに大小があり、形はいびつなものが多く雑種と推定される。2021年6月7日5月9日 相模湖 嵐山
(1)(2)アイノコクマワラビ、1つの胞子嚢を壊したようす
この株の胞子はいつか観察しようと思いながら3年たってやっと胞子の様子を見ることができた。