イノデ(秋葉:秋に出た葉)Polystichum polyblepharum
オシダ科 イノデ属
ドウリョウイノデ(アイアスカイノデ×イノデ)Polystichum×anceps
ドウリョウイノデ(イノデ×アイアスカイノデ)の可能性もありますが、季節外れにつけていた胞子なので胞子の状態が不全ということも考えられます。その場合、鱗片の細いイノデということも考えられます。継続して観察を行っていきます。2016年11月3日
春に再度観察すると、正常に胞子を散布しておりイノデであることが確認できました。掲載している画像は、雑種のドウリョウイノデの胞子嚢群ではなくイノデの秋葉の成熟しなかった胞子嚢群であることが分かりました。2018年3月21日
生育環境:スギ・ヒノキ植林地林道脇の急斜面、上部は樹冠に覆われているが、片側が開けて明るい環境。すぐそばにはイノデやサイゴクイノデやイノデモドキが生育している。また、近くにはアイアスカイノデ、チャボイノデも生育している。
特 徴:イノデの秋葉。秋葉につく胞子嚢群は雑種のように胞子嚢は弾けず、胞子嚢群はまとまっている。乾燥させると一部の胞子嚢は弾けて胞子を飛散させるが、弾けないものも見られる。顕微鏡下では胞子嚢や胞子は光を通し不稔を疑わせる。胞子の形・大きさも変化があり雑種と間違えやすい。
生育確認数:1地点、1株。陣馬山南側底沢。