カラクサイヌワラビ

イワデンダ科 メシダ属 Athyrium clivicola

カラクサイヌワラビ 2013年8月16日 相模湖小原
生育環境: スギ林内の岩混じりの斜面、やや明るい林床に生育。
特  徴: 夏緑性。根茎は斜上~直立。葉柄基部鱗片は栗色で辺縁がわずかに淡色。観察された個体の葉の大きさは35~45cm、卵形~長卵形、葉の質は薄く柔らかい。羽片の柄は長く下部羽片では最大10mm程度になる。羽軸裏側は無毛。小羽片は中裂し基部裂片は大きく羽軸にかかる。胞子のう群は小羽軸寄りにつき、線形~三日月型。
 ヒロハイヌワラビとの相違点は

  1. 葉柄基部鱗片が2色
  2. 羽軸裏側が無毛・羽片の柄(最大10mm)が長い
  3. 小羽片に切れ込みあり基部裂片が発達する
  4. 葉の質が薄いなど。

生育確認数: 1地点 1株。小原林道
カラクサイヌワラビ、葉身。 2013年8月16日 相模湖小原 カラクサイヌワラビ、葉は薄くて柔らかい。 2013年8月16日 相模湖小原
カラクサイヌワラビ、葉身(上左)
カラクサイヌワラビ、羽片(上右)

葉柄基部鱗片は栗色で辺縁が淡色となる。 2013年8月16日 相模湖小原 カラクサイヌワラビ、下部羽片の柄は長い。 2013年8月16日 相模湖小原
カラクサイヌワラビ、葉柄基部鱗片(上左)
カラクサイヌワラビ、下部羽片の柄(上右)

胞子のう群は中肋寄りにつき、線形~三日月形。 2013年8月16日 相模湖小原 小羽片基部裂片は羽軸にかかる。また、羽軸裏側は無毛。 2013年8月16日 相模湖小原
カラクサイヌワラビ、胞子のう群(上左)
カラクサイヌワラビ、葉柄および胞子のう群(上右)