トキワトラノオ
チャセンシダ科 チャセンシダ属 Asplenium pekinense
生育している環境:乾燥気味の石垣や石組みに群生。付近にコバノヒノキシダが生育しているところではアイトキワトラノオ(コバノヒノキシダ×トキワトラノオ)がよく見られる見られることがある。
観察された特徴:常緑性。葉柄基部の鱗片は黒褐色で鱗片基部には綿毛のような毛がある。葉の大きさは10~20cm。葉は厚みがあるが葉身は華奢で線形、中央部があまりふくらまない(楕円形にならない)。最下羽片は手のひらを開いたような形状。羽片および小羽片は幅が狭い。裂片の先は尖り鋭い鋸歯で終わる。乾燥気味のところに生育するアイトキワトラノオはトキワトラノオと区別が難しいので根茎基部の鱗片の毛の有無で確認しなければならない。
生育確認数:2地点、個体数は多い。 藤野駅周辺、日連
トキワトラノオ、葉身(上左)
トキワトラノオ、最下羽片(上右)
トキワトラノオ、葉柄基部の鱗片(上左、上右)
標本2 藤野
極度に乾燥した石垣に3~5株程度の小群落が点在して生育。同じ石垣には全面にツメレンゲが一緒に群生。ツメレンゲは上野原市御前山山頂にも生育している。
ツメレンゲが群生する石垣に生育するトキワトラノオ(上左、上右)
トキワトラノオ、胞子数(上左)
トキワトラノオ、左の画像と同じ検体(上右)
トキワトラノオ、胞子数(上左)
トキワトラノオ、左の画像と同じ検体(上右)
トキワトラノオ、胞子表面(上左)
トキワトラノオ、胞子側面(上右)
トキワトラノオ、胞子表面(上左)
トキワトラノオ、胞子側面(上右)