トキワトラノオ

チャセンシダ科 チャセンシダ属 Asplenium pekinense

石垣や石組みに群生し、華奢な葉を叢生するトキワトラノオ 藤野 2013年7月14日

生育している環境:乾燥気味の石垣や石組みに群生。付近にコバノヒノキシダが生育しているところではアイトキワトラノオ(コバノヒノキシダ×トキワトラノオ)がよく見られる見られることがある。
観察された特徴:常緑性。葉柄基部の鱗片は黒褐色で鱗片基部には綿毛のような毛がある。葉の大きさは10~20cm。葉は厚みがあるが葉身は華奢で線形、中央部があまりふくらまない(楕円形にならない)。最下羽片は手のひらを開いたような形状。羽片および小羽片は幅が狭い。裂片の先は尖り鋭い鋸歯で終わる。乾燥気味のところに生育するアイトキワトラノオはトキワトラノオと区別が難しいので根茎基部の鱗片の毛の有無で確認しなければならない。
生育確認数:2地点、個体数は多い。 藤野駅周辺、日連

羽片や小羽片の幅は狭く、裂片の辺縁は鋭い鋸歯がある。藤野 2013年7月14日 最下羽片は手のひらを広げたような形になる。藤野 2013年7月14日
トキワトラノオ、葉身(上左)
トキワトラノオ、最下羽片(上右)

葉柄基部には基部に毛がある黒褐色の鱗片がつく。藤野 2013年7月14日 葉柄基部の鱗片基部には褐色で綿毛のような毛が密生してつく。藤野 2013年7月14日
トキワトラノオ、葉柄基部の鱗片(上左、上右)




標本2 藤野
極度に乾燥した石垣に3~5株程度の小群落が点在して生育。同じ石垣には全面にツメレンゲが一緒に群生。ツメレンゲは上野原市御前山山頂にも生育している。
南に面した石垣で極度に乾燥している石垣に生育。同じ石垣にツメレンゲも群生。藤野 2016年12月6日 南に面した石垣で極度に乾燥している石垣に生育。同じ石垣にツメレンゲも群生。藤野 2016年12月6日
ツメレンゲが群生する石垣に生育するトキワトラノオ(上左、上右)

トキワトラノオ、葉柄基部の鱗片の基部には毛が密生する。藤野 2016年12月6日 トキワトラノオ、葉柄基部の鱗片の基部には毛が密生する。藤野 2016年12月6日
葉柄基部の鱗片(上左、上右)

トキワトラノオ、葉柄基部の鱗片の基部には毛が密生する。藤野 2016年12月6日 トキワトラノオ、葉柄基部の鱗片の基部には毛が密生する。藤野 2016年12月6日 トキワトラノオ、葉柄基部の鱗片の基部には毛が密生する。藤野 2016年12月6日
葉柄基部の鱗片(上左、上中、上右)

トキワトラノオ、胞子数は60個以上確認できる。有性生殖種。藤野 2016年12月6日 トキワトラノオ、胞子数は60個以上確認できる。有性生殖種。藤野 2016年12月6日
トキワトラノオ、胞子数(上左)
トキワトラノオ、左の画像と同じ検体(上右)

トキワトラノオ、胞子数は60個以上確認できる。有性生殖種。藤野 2016年12月6日 トキワトラノオ、胞子数は60個以上確認できる。有性生殖種。藤野 2016年12月6日
トキワトラノオ、胞子数(上左)
トキワトラノオ、左の画像と同じ検体(上右)

トキワトラノオ、胞子表面。藤野 2016年12月6日 トキワトラノオ、胞子側面。藤野 2016年12月6日
トキワトラノオ、胞子表面(上左)
トキワトラノオ、胞子側面(上右)

トキワトラノオ、胞子表面。藤野 2016年12月6日 トキワトラノオ、胞子側面。藤野 2016年12月6日
トキワトラノオ、胞子表面(上左)
トキワトラノオ、胞子側面(上右)

トキワトラノオ、胞子表面。藤野 2016年12月6日 トキワトラノオ、胞子側面。藤野 2016年12月6日
トキワトラノオ、胞子表面(上左)
トキワトラノオ、胞子側面(上右)

トキワトラノオ、胞子表面。藤野 2016年12月6日 トキワトラノオ、胞子側面。藤野 2016年12月6日
トキワトラノオ、胞子表面(上左)
トキワトラノオ、胞子側面(上右)