ハコネイノデ(アイアスカイノデ×サイゴクイノデ)
オシダ科 イノデ属 Polystichum × hakonense
生育している環境:緩やかな山麓沿いのスギ林林床に生育。アイアスカイノデ、サイゴクイノデが生育する森で見られる。
観察された特徴
- 相模湖ダム付近で観察されたものはやや大形で葉の大きさは80㎝に達する。
- 葉柄基部には栗色で辺縁に淡い褐色が入る披針形の鱗片が密につく。
- 葉の色はサイゴクイノデに似て光沢が無く白味を帯びるがサイゴクイノデよりも緑色は濃い。
- 胞子嚢群は最下羽片まで付き、下部の数対の羽片では耳垂に優先してサイゴクイノデと同様に規則的につく。
- 胞子嚢群は辺縁寄りにつく。胞子嚢は弾けず塊状となる。
生育確認数:2地点。相模湖 嵐山、奥畑。
標本2
ハコネイノデはアイアスカイノデとサイゴクイノデの雑種と推定される。