シロヤマシダタンゴワラビ (シロヤマシダの 1type)
メシダ科 ノコギリシダ属
生育している環境:海に面した崖の上の林内、海からの風は照葉樹林によってかろうじて防がれているのであろうがなかなか過酷な環境である。
観察された特徴:常緑性か。葉柄下部には黒褐色・披針形の早落性の鱗片をつける。葉柄や葉柄・中軸・羽軸は無毛あるいは細かい突起状の毛が生える。なお観察された個体の葉柄・中軸の向軸側(表側)は黒紫色を帯びていた。葉の大きさは70~90㎝、鮮緑色で光沢がある。葉身の先は頂羽片状にならず、しだいに細くなる。羽片基部の小羽片には短柄がある。胞子のう群は線形で裂片の中間につく。芽立ちの頃の葉柄には黒褐色鱗片と共に粒状~細かい毛が密につく。
生育確認数: 1地点、10株。
シロヤマシダタンゴワラビ(上左)
シロヤマシダタンゴワラビ、最下羽片の葉柄(上右)
シロヤマシダタンゴワラビ、中軸および小羽片裏側。(上左)
シロヤマシダタンゴワラビ、羽軸裏側の毛(上右)