コハイホラゴケ(ハイホラゴケ×ヒメハイホラゴケ)
Vandenboschia x stenosiphon
コケシノブ科 ホラゴケ属
生育している環境:高麗山北面、生育する崖の上には樹木や竹林が広がり竹が多少覆いかぶさるようなところ。やや明るくそれほどウエットではない粘土質の切り立った崖に群生。
観察された特徴:ハイホラゴケとヒメハイホラゴケの雑種と推定される。葉の大きさは最大で10㎝程度。裂片は細い。鮮緑色~深緑色、やや光沢がある。羽片基部は切形~広楔形。羽片には短柄がある。個体数は多く確認していないが胞子嚢群は辺縁寄りにつく。群生している株の中で胞子嚢群をつけた葉が少ない印象を受ける。
胞子嚢群をつけた株は少ない。顕微鏡下では、胞子のう群を崩すと胞子のうは水面に浮かびあがり不充実。充実した胞子は観察できず。雑種の可能性がある。
コハイホラゴケ(ハイホラゴケ×ヒメハイホラゴケ)葉身(上左)
コハイホラゴケ(ハイホラゴケ×ヒメハイホラゴケ)展開したばかりの若い葉(上右)haihoha20170317
コハイホラゴケ(ハイホラゴケ×ヒメハイホラゴケ)葉は平面的で細長い裂片(上左、上右)
コハイホラゴケ(ハイホラゴケ×ヒメハイホラゴケ)根茎(上左)
コハイホラゴケ(ハイホラゴケ×ヒメハイホラゴケ)新芽(上右)
コハイホラゴケ(ハイホラゴケ×ヒメハイホラゴケ)胞子のう群(上左、上右)
コハイホラゴケ(ハイホラゴケ×ヒメハイホラゴケ)胞子を観察した株