ナガバメヤブソテツ(ナガバヤブソテツ×メヤブソテツ) Cyrtomium×pseudo-caryotideum
オシダ科 ヤブソテツ属
生育している環境:照葉樹林の乾燥気味の急斜面の崖に生育する。
観察された特徴:ナガバヤブソテツとメヤブソテツの雑種と推定され、すぐそばではないが半径150m程度の範囲内には両親が生育している。常緑性。葉の大きさは45~55㎝。ナガバヤブソテツに似て葉が厚く光沢がある。またメヤブソテツに似て羽片の辺縁には鋭い細鋸歯を伴う重鋸歯がある。包膜は円腎形で白っぽく包膜の辺縁に鋭い鋸歯がある。
観察された胞子の特徴:顕微鏡下では胞子の大きさは大小さまざまで形が歪なものが多く混ざる。雑種と思われる。雑種かどうか確認する意味で胞子を栽培中。配偶体が発芽するか、さらに胞子体が育つなど継続して調べてみたい。
生育確認数:1地点、1株。大磯町 高麗山。
ナガバメヤブソテツ、葉身下部の羽片
ナガバメヤブソテツ、葉身上部の羽片
(1)ナガバメヤブソテツ、1つの胞子のうを壊したところ:実体顕微鏡
(2)ナガバメヤブソテツ、1つの胞子のうを壊したところ:生物顕微鏡