メヤブソテツ
オシダ科 ヤブソテツ属
生育している環境:照葉樹や夏緑広葉樹が混生する山地林床に生育、ややウエットな急斜面に半径10m程度の範囲に6株生育。
観察された特徴:葉の大きさは40~50㎝、鮮緑色~深緑色で光沢はない。羽片基部上側(前側)には耳垂が発達し、最下羽片では基部の両側に耳垂ダできることがある。羽片の辺縁には鋭い鋸歯がある。胞子嚢群は羽片の中肋寄りにつき、包膜には長い鋸歯がある。
顕微鏡下では1つの胞子嚢から27個~32個の胞子を確認することができ、胞子の形は定形で、粒の大小や形の歪な胞子は確認されず、無融合生殖種と言える。
生育確認数:1地点。6株。大磯町 高麗山。
メヤブソテツ
メヤブソテツ、頂羽片(上左)
メヤブソテツ、羽片辺縁(上右)