ギフベニシダ

オシダ科 オシダ属  Dryopteris kinkiensis

ギフベニシダ 2015年5月8日 稲城

生育していた環境:スギ植林地内林床に数株が1㎥程度の狭い範囲にまとまって生育。大きな成株の周りに子株が生えている。
観察された特徴:樹冠に覆われた薄暗い森に生育しているためか、一般のギフベニシダにくらべ羽片は斜上することは無く、開出してつける。常緑性。葉柄には膜質・褐色・広披針形の鱗片をやや密につける。葉の大きさは45~55cm。葉身は楕円状披針形、葉の表面は光沢がある。小羽片の幅は広く広卵形で辺縁には鋸歯がある。胞子のう群は小羽片の辺縁寄り~中間につく。
生育確認数:1地点、8株。稲城南山周辺スギ植林。

※ 羽片が斜上していないところに注目すると別種ということも考えられる。

ギフベニシダ、葉身。2015年5月8日 稲城 ギフベニシダ、葉身。2015年5月8日 稲城
ギフベニシダ、葉身(上左、上右)

ギフベニシダ 2012年8月1日 稲城 ギフベニシダ、葉身。2014年12月28日 稲城 ギフベニシダ、葉身上部。2014年12月28日 稲城
ギフベニシダ(上上左)
ギフベニシダ、葉身(上上右)
ギフベニシダ、葉身上部(上左)

ギフベニシダ、葉柄。2014年12月28日 稲城 ギフベニシダ、葉柄下部。2014年12月28日 稲城 ギフベニシダ、葉柄基部。2014年12月28日 稲城 
ギフベニシダ、葉柄(上左)
ギフベニシダ、葉柄下部(上中)
ギフベニシダ、葉柄基部(上左)

ギフベニシダ、葉柄には膜質・褐色・広披針形の鱗片をつける。2014年12月28日 稲城 ギフベニシダ、葉柄下部には膜質で中央が栗色で辺縁が淡色の広披針形の鱗片をつける。2014年12月28日 稲城 
ギフベニシダ、葉柄の鱗片(上左)
ギフベニシダ、葉柄下部の鱗片(上右)

ギフベニシダ、羽片。2014年12月28日 稲城 ギフベニシダ、羽片。2014年12月28日 稲城 
ギフベニシダ、羽片(上左、上右)

ギフベニシダ、小羽片。2014年12月28日 稲城 ギフベニシダ、小羽片。2012年8月1日 稲城 
ギフベニシダ、小羽片(上左、上右)

ギフベニシダ、胞子のう群。2012年8月1日 稲城 ギフベニシダ、包膜。2012年8月1日 稲城
ギフベニシダ、胞子のう群(上左)
ギフベニシダ、包膜(上右)

ギフベニシダ、伸び始めた新芽は濃褐色の鱗片に包まれる。2015年4月12日 稲城
ギフベニシダ、伸び始めた新芽

ギフベニシダ、新芽葉柄には膜質で淡褐色の鱗片を密につける。2015年5月8日 稲城 ギフベニシダ、新芽葉柄の鱗片は先端だけ黒褐色を示す。2015年5月8日 稲城
ギフベニシダ、新芽葉柄の鱗片(上左、上右)

ギフベニシダ、芽立ちの新芽は白色の鱗片に包まれる。2015年5月8日 稲城 ギフベニシダ、新葉の羽片は水平芽気味に葉を伸ばす。2015年5月8日 稲城
ギフベニシダ、地表から顔を出したばかりの新芽(上左)
ギフベニシダ、展開し始めた新葉(上右)


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