ギフベニシダ
オシダ科 オシダ属 Dryopteris kinkiensis
生育していた環境:スギ植林地内林床に数株が1㎥程度の狭い範囲にまとまって生育。大きな成株の周りに子株が生えている。
観察された特徴:樹冠に覆われた薄暗い森に生育しているためか、一般のギフベニシダにくらべ羽片は斜上することは無く、開出してつける。常緑性。葉柄には膜質・褐色・広披針形の鱗片をやや密につける。葉の大きさは45~55cm。葉身は楕円状披針形、葉の表面は光沢がある。小羽片の幅は広く広卵形で辺縁には鋸歯がある。胞子のう群は小羽片の辺縁寄り~中間につく。
生育確認数:1地点、8株。稲城南山周辺スギ植林。
※ 羽片が斜上していないところに注目すると別種ということも考えられる。
ギフベニシダ(上上左)
ギフベニシダ、葉身(上上右)
ギフベニシダ、葉身上部(上左)
ギフベニシダ、葉柄(上左)
ギフベニシダ、葉柄下部(上中)
ギフベニシダ、葉柄基部(上左)
ギフベニシダ、葉柄の鱗片(上左)
ギフベニシダ、葉柄下部の鱗片(上右)
ギフベニシダ、胞子のう群(上左)
ギフベニシダ、包膜(上右)
ギフベニシダ、地表から顔を出したばかりの新芽(上左)
ギフベニシダ、展開し始めた新葉(上右)
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