クロノキシノブノキシノブの仲間(山地形)

ウラボシ科 ノキシノブ属 Lepisorus thunbergianus

※研究者の方からご指導いただきクロノキシノブに訂正いたします。2019年10月7日

葉を少数(3~5枚)つけ樹幹に着生するクロノキシノブ (中央はヒメノキシノブ)2014年8月23日 芦ノ湖西岸
樹幹に点在して生育するクロノキシノブノキシノブの仲間(山地形) (中央はヒメノキシノブ)

生育していた環境:湖の湖畔(標高700m付近)、樹齢を経た夏緑広葉樹の樹幹に着生。樹幹の周りに点在して群生。
観察された特徴ノキシノブの4倍体。染色体の倍数性が確認できていないのでノキシノブの仲間(山地形) といたします。ノキシノブの個体変異の範囲に入る可能性もあり、今後、もう少し多くの標本を観察したいと思います。
 常緑性。大きな株にはならず、1つの株に2~6枚程度の葉をつける。黒褐色をした2~3㎝の明瞭な葉柄がある。葉柄基部の根茎には長い毛が生える。葉の大きさは15~20cm、葉の質は厚く、革質で、やや光沢がある。胞子のう群は葉の上部1/3~1/4につく。胞子のう群は楕円形。

クロノキシノブ、葉身裏側。葉の先端は急に尖ることがある。2014年8月23日 芦ノ湖西岸
クロノキシノブノキシノブの仲間(山地形) 、葉身裏側

クロノキシノブの葉柄は2~3㎝、黒紫色~黒褐色を帯びる。2014年8月23日 芦ノ湖西岸 クロノキシノブ、葉柄基部には長い毛が密生している。2014年8月23日 芦ノ湖西岸
(1)(2)クロノキシノブノキシノブの仲間(山地形) 、葉柄

クロノキシノブ 、葉身。2014年8月23日 芦ノ湖西岸 クロノキシノブ 、葉は厚みがあり革質。2014年8月23日 芦ノ湖西岸
(1)(2)クロノキシノブノキシノブの仲間(山地形) 、葉身

クロノキシノブ 、葉身表側。2014年8月23日 芦ノ湖西岸 クロノキシノブ 、葉身裏側。2014年8月23日 芦ノ湖西岸 
(1)クロノキシノブノキシノブの仲間(山地形) 、葉身向軸側
(2)クロノキシノブノキシノブの仲間(山地形) 、葉身背軸側

クロノキシノブ 、胞子のう群は大型で円形~楕円形。2014年8月23日 芦ノ湖西岸 クロノキシノブ 、胞子のう群は胞子のう群は葉身の先につく。2014年8月23日 芦ノ湖西岸
(1)(2)クロノキシノブノキシノブの仲間(山地形) 、胞子のう群