ハタジュクイノデ(アイアスカイノデ×イノデモドキ)
Polystichum × hatajukuense

オシダ科 イノデ属  

ハタジュクイノデ 2014年8月17日 甘酒茶屋

生育している環境:畑宿ー甘酒茶屋間旧街道沿い。スギおよび夏緑広葉樹が茂る薄暗い林床に生育。 

観察された特徴:イノデモドキ似のハタジュクイノデ。アイアスカイノデとイノデモドキの雑種と推定される。常緑性。葉柄の鱗片にはアイアスカイノデとイノデモドキイノデモドキ両方の特徴が現れており、辺縁に和紙を裂いたような鋸歯が見られたり、中央に栗色が入る、またイノデモドキ似の幅の広い広披針形の鱗片やアイアスカイノデ似の細長い披針形の鱗片が混ざる。胞子のう群は辺縁寄りにつき、胞子のうはじけずに固まっている。
生育確認数:1地点、1株。箱根 甘酒茶屋。

ハタジュクイノデ、葉身。2014年8月17日 甘酒茶屋 ハタジュクイノデ、羽片。2014年8月17日 甘酒茶屋
(1)ハタジュクイノデ、葉身
(2)ハタジュクイノデ、羽片

ハタジュクイノデ、葉柄下部の鱗片。2014年8月17日 甘酒茶屋 ハタジュクイノデ 2014年8月17日 甘酒茶屋
(1)ハタジュクイノデ、葉柄下部の鱗片
(2)ハタジュクイノデ、葉柄下部の鱗片 拡大

ハタジュクイノデ、胞子のう群は辺縁寄りにつく。2014年8月17日 甘酒茶屋 ハタジュクイノデ、胞子は飛ばず胞子のう群は固まっている。2014年8月17日 甘酒茶屋
(1)ハタジュクイノデ、胞子のう群
(2)ハタジュクイノデ、胞子のう群 拡大