ミヤマノコギリシダ

イワデンダ科 ノコギリシダ属 Diplazium mettenianum

ミヤマノコギリシダ 

生育していた環境:山の中腹を走る道沿いのスギ林内、それほどウエットではない林床に生育。道路から少し林内に入ったところで多少木漏れ日が差し込むが、林床は丈の低い草本が生える程度。標高300~400mで見られました。
観察された特徴:常緑性。葉の大きさは30~40cm、単羽状に分かれ、葉の色は黄緑色で艶があり葉脈に沿って凹む。羽片は浅~中裂し、やや長い柄がある。中軸の向軸側は浅くコの字に凹む。胞子のう群は三日月形。
生育確認数:1地点、1株。須雲川。

ミヤマノコギリシダ、羽片は浅~中裂する。 ミヤマノコギリシダ、最下羽片には長い柄がある。
ミヤマノコギリシダ、葉身下部(上左)
ミヤマノコギリシダ、最下羽片の柄(上左)

ミヤマノコギリシダ、中軸の向軸側は浅くコの字に凹み羽軸の溝とつながる。 ミヤマノコギリシダ、羽片表面では葉脈に沿って凹む。
ミヤマノコギリシダ、中軸の向軸(上左)
ミヤマノコギリシダ、羽片(上左)

ミヤマノコギリシダ、葉脈に沿って三日月形~棒状の胞子のう群をつける。 ミヤマノコギリシダ、包膜。
ミヤマノコギリシダ、胞子のう群(上左)
ミヤマノコギリシダ、包膜(上左)