アシカワトラノオ (仮称)
チャセンシダ科 チャセンシダ属
生育している環境:夏緑広葉樹林内の石組みの間に生育。上部は背の高い木の樹冠に覆われるが南側が開けたやや明るい環境。30mの範囲に20株程度間隔を開けながら生育。
観察された特徴:常緑性。有性生殖種。葉の大きさは15~25㎝、葉身の形は線形~スリムな紡錘形で3~4回羽状に分かれる。葉の色は観察した季節と陽当たりのせいか褪せた黄緑色(冬)。羽片は底辺が広い三角形で基部は心形広い楔形~切形の三角形。小羽片は込み合ってつき手のひら状。裂片の先は鈍頭。胞子数は60近く数えることができ、大きさ・形が整い有性生殖種と思われる。胞子の表面は細かい亀甲模様で表面の襞も短い。
①ミタケトラノオ(イワトラノオ×コバノヒノキシダ)の有性生殖の可能性は考えられないか、ミタケトラノオに非常によく似ているので。または②コバノヒノキシダの羽片の幅が広い三角形を示す個体、コバノヒノキシダには似ていないがこちらは普通に考えられること。
(1)アシカワトラノオ、小羽片の胞子嚢群
(2)アシカワトラノオ、胞子嚢群
夏のようす 2017年7月31日
(1),(2)アシカワトラノオ、生育のようす
(1)アシカワトラノオ、最下羽片
(2)アシカワトラノオ、葉身
(1)アシカワトラノオ、小羽片裏側
(2)アシカワトラノオ、胞子嚢群
胞子のようす(栽培個体)
(1)アシカワトラノオ、羽片
(2)アシカワトラノオ、羽片裏側
(1)アシカワトラノオ、胞子数 実体顕微鏡で観察
(2)アシカワトラノオ、胞子数 左と同標本、生物顕微鏡で観察
(1)アシカワトラノオ、胞子側面
(2)アシカワトラノオ、胞子上面
(1)アシカワトラノオ、胞子側面
(2)アシカワトラノオ、胞子上面
(1)アシカワトラノオ、胞子側面
(2)アシカワトラノオ、胞子上面
(1)アシカワトラノオ、胞子側面(拡大)
(2)アシカワトラノオ、胞子上面(拡大)
2019年8月13日撮影
(1)アシカワトラノオ、胞子上面
(2)アシカワトラノオ、胞子側面
(1)アシカワトラノオ、胞子上面
(2)アシカワトラノオ、胞子側面