ヒメイワトラノオAsplenium capillipes
チャセンシダ科 チャセンシダ属 Asplenium capillipes
生育している環境:上部を夏緑広葉樹の樹冠に覆われた花崗岩質の岩壁に生育。水が浸みるようなウエットな岩の割れ目に10~15株程度が1m程度の狭い範囲に数株ずつ点在。一般には石灰岩地帯に生えることが多いようである。
※生育地点は、大雑把な地質図では花崗岩地帯となっているが、周辺では好石灰岩性のトヨグチイノデなども観察されていることから推測すると小規模な石灰岩(大理石)あるいは石灰岩質の地質が存在すると考えられる。改めて付近の地質を調べてみたい。
※再度自生する周辺の岩を観察すると花崗岩質の岩であった。2022年8月6日
観察された特徴:常緑性。葉の大きさは4~8cm、葉柄は葉身よりも長くなることがある。2回羽状に分かれる。小羽片は瓜実形。ある程度の大きさの葉はほとんど中軸の途中に無性芽をつける。観察された胞子数は30個程度確認できアポガミー(無融合生殖種)と思われる。
生育確認数:1地点、20株程度。西沢渓谷。
ウエットな岩壁(花崗岩質)の岩の裂け目に生育。1m四方程度の範囲に15株程度生育。生育地点数は少ないようである。
ウエットな岩の割れ目に群生するヒメイワトラノオ
(1)ヒメイワトラノオ、葉柄と葉身
(2)ヒメイワトラノオ、包膜
(1)ヒメイワトラノオ、胞子上面
(2)ヒメイワトラノオ、胞子側面
(1)ヒメイワトラノオ、胞子上面
(2)ヒメイワトラノオ、胞子側面
(1)ヒメイワトラノオ、胞子上面
(2)ヒメイワトラノオ、胞子側面
(1)ヒメイワトラノオ、胞子上面
(2)ヒメイワトラノオ、胞子側面