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ヒメスギラン

ヒカゲノカズラ科 コスギラン属 Huperzia miyoshiana

ヒメスギラン。2017年7月2日 西沢渓谷

生育している環境:標高1200~1300m。渓谷そばのウエットな岩壁、渓谷側には開けているが上部には夏緑広葉樹が茂る。まわりにはコケやコケシノブの仲間が生育する。

観察された特徴:常緑性。根茎は岩壁を這い、茎を立ち上げ岩壁から飛び出すような形で生育。茎の地上部の高さは12cm程度、茎の途中から2~3本の側枝を出す。茎の周りには針状の短い葉を放射状に開出してつける。茎の上部には2枚貝状の胞子嚢をつける。また、茎の下部には過去に胞子嚢をつけた痕跡が残る。茎の頂部近くにはエビの尻尾のような無性芽をつける。

ウエットな岩壁に生育するヒメスギラン。2018年8月18日 西沢渓谷 ヒメスギラン、地上部で枝分かれする。2017年7月2日 西沢渓谷
(1)(2)切り立ったウエットな岩壁に生育するヒメスギラン

ウエットな岩壁に生育するヒメスギラン。2017年7月2日 西沢渓谷 ヒメスギラン、葉腋にはコスギラン属特有の2枚貝状の胞子嚢をつける。2017年7月2日 西沢渓谷
(1)ウエットな岩壁に生育するヒメスギラン
(2)ヒメスギラン、中間の茎

ヒメスギラン、先端付近の葉腋にはコスギラン属特有の2枚貝状の胞子嚢をつける。2017年7月2日 西沢渓谷 ヒメスギラン、先端付近には無性芽(むかご)をつける。2017年7月2日 西沢渓谷
(1)ヒメスギラン、胞子嚢
(2)ヒメスギラン、無性芽(むかご)



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