小形のナンタイシダDryopteris maximowicziiヤマヒメワラビ Cystopteris sudetica
オシダ科オシダ属 ナヨシダ科ナヨシダ属
ウエットな切り立った岩陰に生育するナンタイシダヤマヒメワラビ
生育している環境:ウエットで日陰の切り立った岩壁や岩上に生育。南アルプス北岳や釜無山では混在岩や石灰岩地帯で観察される。
観察された特徴:夏緑性。根茎は長く這い、葉を間隔をあけてつける。葉柄基部には褐色・膜質・やや幅の広い鱗片をつける。葉柄・中軸は柔らかく瑞々しい。葉の大きさは15~25㎝、2~3回羽状に分かれ、淡緑色で草質で柔らかい。裂片には弱い鋸歯がある。胞子嚢群は小羽片のやや辺縁寄りにつき包膜は胞子嚢群をスカーフのように包みナヨシダ属の特徴を示す。包膜上には突起がある。(今回、胞子嚢群のよい写真は撮影できていない。)
ナンタイシダヤマヒメワラビ、葉身(ピンボケ)
ナンタイシダヤマヒメワラビ、葉柄基部