アイアスカイノデ Polystichum longifrons

オシダ科 イノデ属

シムライノデ・アイアスカイノデ・チャボイノデ・イノデモドキの形質が表れたイノデの仲間
訂正2020年12月1日訂正
アイアスカイノデかスヤマイノデ(アイアスカイノデ×チャボイノデ)
訂正2020年11月27日訂正
渓谷沿いの流れのそばの岩上に生育する。2020年8月1日 飯能 赤沢周辺

詳しい方から以下のコメントをいただきました。2020年12月1日
「写真では胞子嚢がよくはじけていることがわかり正常な種の可能性が高い。スヤマイノデは胞子嚢はほとんど裂開せず・胞子嚢群は葉身下部にはつけない・アイアスカイノデよりも光沢は弱くさらに狭長で華奢な感じ。葉柄のねじれが強く出ている写真があるがその部分を見ているとチャボイノデが関係しているように見えるがアイアスカイノデの鱗片のねじれも変化があり、この程度に著しいものもある。スヤマイノデもチャボイノデもイノデモドキも関係がなく、アイアスカイノデそのものでよいと思います。」

生育している環境:スギ・ヒノキの樹冠が覆う急な崖の谷、チャボイノデが群生する中に生育。

観察された特徴:「アイアスカイノデ・チャボイノデ・イノデモドキの形質が表れたイノデの仲間か」を「アイアスカイノデ」に訂正します。
葉柄は葉身の1/3程度で短い。葉の大きさは45~60㎝で中形でスリム、黄緑色~鮮緑色、ある程度光沢あり、葉の先はやや尾状になり尖る。葉柄には辺縁が淡色の栗色、広披針形~披針形、ある程度ねじれ辺縁に突起は目立たない鱗片をつける。中軸下部~中部まで広披針形~披針形の鱗片が密につき、鱗片の中心に栗色が確認できる。胞子嚢群は葉身全体・辺縁寄りにつき、最下羽片および周辺の羽片は耳垂に優先してほぼ1個ずつつく。胞子は正常に弾けているようにみえるが雑種の可能性がある。改めて、よい季節に訪れ胞子を観察してみたい。

渓谷沿いの流れのそばの岩上に生育する。2020年8月1日 飯能 赤沢周辺 渓谷沿いの流れのそばの岩上に生育する。2020年8月1日 飯能 赤沢周辺 
葉身

葉身下部。2020年8月1日 飯能 赤沢周辺 葉身下部。2020年8月1日 飯能 赤沢周辺 葉身下部。2020年8月1日 飯能 赤沢周辺 
(1)(2)(3)葉身下部

葉身上部。2020年8月1日 飯能 赤沢周辺 葉身上部。2020年8月1日 飯能 赤沢周辺 
(1)(2)葉身上部

羽片。2020年8月1日 飯能 赤沢周辺  羽片。2020年8月1日 飯能 赤沢周辺 
(1)(2)羽片

葉表側。2020年8月1日 飯能 赤沢周辺  葉裏側。2020年8月1日 飯能 赤沢周辺 
(1)葉表側
(2)葉裏側

葉柄。2020年8月1日 飯能 赤沢周辺  
(1)葉柄

葉柄の鱗片。2020年8月1日 飯能 赤沢周辺 葉柄の鱗片。2020年8月1日 飯能 赤沢周辺 葉柄の鱗片、少し乾燥したせいか鱗片はねじれている。2020年8月1日 飯能 赤沢周辺 葉柄の鱗片、少し乾燥したせいか鱗片はねじれている。2020年8月1日 飯能 赤沢周辺 
(1)(2)(3)(4)葉柄の鱗片

葉柄基部の鱗片。2020年8月1日 飯能 赤沢周辺 葉柄基部の鱗片。2020年8月1日 飯能 赤沢周辺  
(3)(4)葉柄基部の鱗片

最下羽片周辺の鱗片。2020年8月1日 飯能 赤沢周辺 中軸下部の鱗片。2020年8月1日 飯能 赤沢周辺 中軸下部の鱗片。2020年8月1日 飯能 赤沢周辺 
(1)(2)(3)葉柄上部~中軸下部の鱗片

中軸下部鱗片、下部羽片で耳垂に沿って辺縁に胞子嚢群をつける。2020年8月1日 飯能 赤沢周辺 中軸鱗片。2020年8月1日 飯能 赤沢周辺 
(1)中軸下部鱗片
(2)中軸鱗片

下部の羽片では小羽片の耳垂に沿って1個ずつ胞子嚢群がつく。2020年8月1日 飯能 赤沢周辺 下部羽片で耳垂に沿って辺縁に胞子嚢群をつける。2020年8月1日 飯能 赤沢周辺  
(1)(2)下部の羽片につく胞子嚢群

羽片(下部)裏側の胞子嚢。2020年8月1日 飯能 赤沢周辺  羽片(上部)裏側の胞子嚢。2020年8月1日 飯能 赤沢周辺 
(1)(2)胞子嚢群のようす

羽片(下部)裏側の胞子嚢。2020年8月1日 飯能 赤沢周辺  羽片(上部)裏側の胞子嚢。2020年8月1日 飯能 赤沢周辺 
(1)(2)胞子嚢群のようす

胞子嚢は弾けているように見える。2020年8月1日 飯能 赤沢周辺  胞子嚢は弾けているように見える。2020年8月1日 飯能 赤沢周辺 
(1)(2)胞子嚢群のようす



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