ハチジョウベニシダ Dryopteris caudipinna
オシダ科 オシダ属
生育している環境:標高の低い森に生育(標高150~200m)。ある程度樹齢を経たスギ林の緩斜面、木漏れ日が入るような林床に生育。
観察された特徴:葉の大きさは60~90㎝、ベニシダに大変よく似ているが葉の質はベニシダよりも薄い。小羽片はベニシダよりも長く伸び、先の方は多少なよなよする。以前の高麗駅北部での観察会でこの周辺に生えるベニシダの中に有性生殖種のハチジョウベニシダの可能性を報告したが、今回、胞子を観察することでハチジョウベニシダであることが確認できた。(2021年7月9日)。周辺を詳しく調べていないので正確なことはわからないが分布は限られた範囲のようである。同じ林床にはベニシダやベニシダとの雑種のオオシマベニシダも確認されている。
(1)ハチジョウベニシダ、葉身下部
(2)ハチジョウベニシダ、最下羽片
(1)ハチジョウベニシダ、葉身
(2)ハチジョウベニシダ、葉身下部
(1)ハチジョウベニシダ、最下羽片
(2)ハチジョウベニシダ、小羽片
(1)(2)(3)ハチジョウベニシダ、1つの胞子嚢を壊したようす
(1)ハチジョウベニシダ胞子1、上面
(2)ハチジョウベニシダ胞子1、側面
(3)ハチジョウベニシダ胞子2、上面
(4)ハチジョウベニシダ胞子2、側面