アマギイノデ(イノデモドキ×イノデ)? Polystichum x mashikoi
オシダ科 イノデ属
胞子嚢群が固まって残存しておらずイノデの可能性も考えられる。
生育している環境:渓谷沿い、スギ・ヒノキ林林床に生育。周辺にはイノデモドキがよく観察される。
観察された特徴:イノデモドキとイノデの雑種と推定される。常緑性。葉の大きさは50~60㎝、①葉柄の鱗片はイノデモドキに似て辺縁に細かくほつれた鋸歯が目立つ。②小羽片は細長く、長さの割に幅が狭く、表面は胞子嚢をつける位置でやや盛り上がる程度で平滑でイノデに似ている。③胞子嚢群は辺縁寄りにつく(葉身上部ではやや辺縁寄り~中間につく)。
(イノデモドキの小羽片は丸っこい短い長方形で、長さの割に幅が広く、表面は胞子嚢をつける位置で盛り上がる)。
この季節、葉身の上部1/3~1/4が枯れてしまっていることが多い。なお、まだ胞子の状態を確認できていないので、改めてよい季節に訪れて雑種の特徴が表れているか確認したい。