アマギイノデ(イノデモドキ×イノデ)? Polystichum x mashikoi

オシダ科 イノデ属

胞子嚢群が固まって残存しておらずイノデの可能性も考えられる。

アマギイノデ。この季節、葉身の先端は枯れていることが多い。2018年10月13日 埼玉県越生 黒山三滝 

生育している環境:渓谷沿い、スギ・ヒノキ林林床に生育。周辺にはイノデモドキがよく観察される。
観察された特徴:イノデモドキとイノデの雑種と推定される。常緑性。葉の大きさは50~60㎝、①葉柄の鱗片はイノデモドキに似て辺縁に細かくほつれた鋸歯が目立つ。②小羽片は細長く、長さの割に幅が狭く、表面は胞子嚢をつける位置でやや盛り上がる程度で平滑でイノデに似ている。③胞子嚢群は辺縁寄りにつく(葉身上部ではやや辺縁寄り~中間につく)。
(イノデモドキの小羽片は丸っこい短い長方形で、長さの割に幅が広く、表面は胞子嚢をつける位置で盛り上がる)。
この季節、葉身の上部1/3~1/4が枯れてしまっていることが多い。なお、まだ胞子の状態を確認できていないので、改めてよい季節に訪れて雑種の特徴が表れているか確認したい。

アマギイノデ、小羽片は細長くイノデに似る。2018年10月13日 埼玉県越生 黒山三滝 アマギイノデ、葉柄は短い。2018年10月13日 埼玉県越生 黒山三滝 
(1)アマギイノデ、葉身
(2)アマギイノデ、葉身下部

アマギイノデ、小羽片は細長く、表面は多少凸凹する。2018年10月13日 埼玉県越生 黒山三滝 アマギイノデ、小羽片は細長く、表面は多少凸凹する。2018年10月13日 埼玉県越生 黒山三滝 
(1)(2)アマギイノデ、羽片と小羽片

アマギイノデ、葉柄鱗片の辺縁はほつれる。2018年10月13日 埼玉県越生 黒山三滝 アマギイノデ、葉柄鱗片の辺縁はほつれる。2018年10月13日 埼玉県越生 黒山三滝 
(1)(2)アマギイノデ、葉柄鱗片

アマギイノデ、葉柄鱗片の辺縁はほつれる。2018年10月13日 埼玉県越生 黒山三滝 アマギイノデ、葉柄鱗片の辺縁はほつれる。2018年10月13日 埼玉県越生 黒山三滝 
(1)(2)アマギイノデ、葉柄鱗片

アマギイノデ、胞子嚢群はやや辺縁寄りにつく。2018年10月13日 埼玉県越生 黒山三滝 
アマギイノデ、胞子嚢群




標本2
アマギイノデ。先端は枯れていることが多い。2018年10月13日 埼玉県越生 黒山三滝
先端は枯れていることが多いアマギイノデ(ピンボケ)

アマギイノデ、胞子嚢群はやや辺縁寄りにつく。2018年10月13日 埼玉県越生 黒山三滝 アマギイノデ、胞子嚢群はやや辺縁寄りにつく。2018年10月13日 埼玉県越生 黒山三滝 
(1)(2)アマギイノデ、胞子嚢群

アマギイノデ、葉柄鱗片の辺縁はほつれる。2018年10月13日 埼玉県越生 黒山三滝 
アマギイノデ、葉柄鱗片

アマギイノデ、葉柄鱗片の辺縁はほつれる。2018年10月13日 埼玉県越生 黒山三滝 アマギイノデ、葉柄鱗片の辺縁はほつれる。2018年10月13日 埼玉県越生 黒山三滝 
(1)(2)アマギイノデ、葉柄鱗片(拡大)

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