ミドリオオメシダ(オオメシダ×ミドリワラビ)
オオメシダモドキ(オオメシダ×オオヒメワラビ)Deparia x kikuchii
メシダ科 シケシダ属
研究者の方からお知らせいただきました。2020年10月7日
生育している環境:中央に渓流が流れ、両側には緩やかに傾斜した斜面が広く広がる樹齢を経たスギ・ヒノキ林林床に点在して生育するが谷全体として見ると個体数も多く群生しているといってもよい。横方向に広い谷全体が樹木に覆われた空間のようで湿度・気温等が安定した感じがする森。同じ森にはオオヒメワラビが生育。
観察された特徴:オオメシダとミドリワラビオオメシダとオオヒメワラビの雑種と推定される。夏緑性。大きな葉を立ち上げるが、この季節、大きな葉は倒れていた。外観や大きさはオオメシダに似て長楕円状披針形。葉の大きさは100~150㎝。羽片は葉身の中間~やや下で最大となり、最下羽片はやや短くなる。胞子嚢群は中肋寄りにつき、鈎型でオオメシダの胞子嚢群とオオヒメワラビの胞子嚢群の中間のような形。胞子は弾けず、未熟な胞子嚢のまま包膜の中に残存する。
ミドリオオメシダオオメシダモドキ、羽片
ミドリオオメシダオオメシダモドキ、最下羽片