オニヒカゲワラビDiplazium nipponicum
メシダ科 ノコギリシダ属
生育している環境:中央に渓流が流れ、両側には緩やかに傾斜した斜面が広く広がる樹齢を経たスギ・ヒノキ林林床に点在して生育するが谷全体として見ると個体数も多く群生しているといってもよい。横方向に広い谷全体が樹木に覆われた空間のようで湿度・気温等が安定した感じがする森。
観察された特徴:冬の状態は見ていないが、夏緑性を思われる。葉の大きさは100~150㎝。3回羽状に深裂し裂片には鋸歯がある。葉は淡緑色で艶が無くマットな質感。中軸~羽軸~小羽軸にかけて小さな鱗片と短毛がある。胞子嚢群は中肋に接するようにして葉脈に沿ってつく。