アカメイノデ(カタイノデ×ツヤナシイノデ)

オシダ科 イノデ属 Polystichum ×kurokawae

アカメイノデ 2013年12月25日 恩方

生育していた環境:ヒノキやスギ林内、渓谷沿いの斜面に生育。付近にカタイノデやツヤナシイノデが生育。
観察された特徴:カタイノデとツヤナシイノデの雑種と推定される。常緑性。葉の大きさは65~85cm、胞子のう群は羽片の中肋と辺縁の中間につく。カタイノデの特徴を留めているのは、葉柄の鱗片には幅が広く艶のある黒褐色が表れる。また葉身の先端はやや尾状に伸びる。葉の表面の色はカタイノデに似て黒みがかった黄緑色であるが緑色が濃い。ツヤナシイノデの特徴を留めていつのは葉柄の鱗片は艶のある黒褐色が入っているが幅が広く丸く広卵形。中軸下部ではツヤナシイノデ同様に広卵形の鱗片を中軸に貼り付くように付けたり斜め上向きにつける。また胞子のう群は下部羽片にはつかず、葉身の上から・羽片の先端から付き始める。
生育確認数:2地点、8株。恩方、高尾山。
アカメイノデ、葉の色はカタイノデよりも緑色が濃い。2014年1月30日 高尾山 アカメイノデ、冬芽。2014年1月30日 高尾山
アカメイノデ、葉身下部(上左)
アカメイノデ、冬芽(上右)


アカメイノデ、葉柄基部鱗片。2013年12月25日 恩方 アカメイノデ、葉柄基部鱗片。2013年12月25日 恩方 アカメイノデ、葉柄基部鱗片。2013年12月25日 恩方
アカメイノデ、葉柄基部鱗片(上左、上中、上右)


アカメイノデ、葉柄下部鱗片。2013年12月25日 恩方 アカメイノデ、中軸には幅の広い鱗片が密生する。2013年12月25日 恩方
アカメイノデ、葉柄鱗片(上左)
アカメイノデ、中軸鱗片(上右)


胞子のう群は小羽片の中間につく。2013年12月25日 恩方 胞子のう群は下部羽片にはつかず、葉身の上部から・羽片の先端から付き始める。2013年12月25日 恩方
アカメイノデ、胞子のう群(上左)
アカメイノデ、下部羽片(上右)