オオハナワラビ
ハナヤスリ科 ハナワラビ属 Botrychium japonicum
生育している環境:スギ植林地、山麓や谷沿い。1~3株程度で点在し、あまり群生しない。
観察された特徴:冬緑性。2形性。栄養葉は厚みがあり20~25㎝程度だが大きな葉では幅は30㎝近くになることもある。胞子葉の地表からの高さ30~40㎝、2回羽状に分かれ、小羽軸の胞子のうをつける。
生育確認数:2地点。陣馬高原下、底沢
オオハナワラビ、中軸や羽軸(上左)
オオハナワラビ、裂片(上右)
オオハナワラビ、胞子表面(上左)
オオハナワラビ、胞子側面(上右)
オオハナワラビ、胞子表面(上左)
オオハナワラビ、胞子側面(上右)
標本2 尾根に育つ小型のオオハナワラビ
オオハナワラビ(葉身が小形)
ハナヤスリ科 ハナワラビ属 Botrychium japonicum
生育している環境:尾根の森(底沢峠付近:標高700m)、木漏れ日が入る風通しがよいスギ・ヒノキ林林床に小形のオオハナワラビが40株程度が群生。
観察された特徴:冬緑性。2形性。栄養葉の幅は最大で15㎝、12㎝程度のものが中心。胞子葉は地上から20㎝程度立ち上がり、1回羽状に分かれた羽軸に胞子のうをつける。生育環境の影響で小型化したものと思われる。胞子は正常。
生育確認数:1地点 40株。陣馬尾根底沢峠。
小さなオオハナワラビ(上左)
小さなオオハナワラビ、胞子葉(上右)
小さなオオハナワラビ、羽片(上左)
小さなオオハナワラビ、裂片(上右)