ミドリカナワラビ
オシダ科 カナワラビ属 Arachniodes nipponica
生育していた環境:スギや落葉広葉樹に覆われた沢沿いで転石や礫などが堆積したところに生育。
観察された特徴:常緑性。根茎は太い。葉柄下部は紅色を帯びた肌色で、明褐色の鱗片をやや密につける。葉の大きさは60~80cm、葉の質は厚いが柔らかく、2~3回羽状に分かれる。胞子のう群は小羽片の中肋と辺縁の中間~中肋寄りにつく。
生育確認数:2地点、10株。恩方、高尾山。
八王子市恩方の標本
渓流沿い転石の堆積地に8~10株程度まとまって生育。
ミドリカナワラビ(上左、上右)
ミドリカナワラビ、葉柄基部(上左)
ミドリカナワラビ、葉柄下部(上右)
ミドリカナワラビ、最下羽片下側第1小羽片(上左)
ミドリカナワラビ、胞子のう群(上右)
高尾山の標本
やや暗い渓谷の岩が露出する崖に1株生育。
ミドリカナワラビ(上左、上右)
ミドリカナワラビ、葉柄基部(上左)
ミドリカナワラビ、最下羽片(上左)
ミドリカナワラビ、最下羽片第1小羽片(上右)