ミドリカナワラビ

オシダ科 カナワラビ属 Arachniodes nipponica

ミドリカナワラビ 2014年3月28日 高尾山

生育していた環境:スギや落葉広葉樹に覆われた沢沿いで転石や礫などが堆積したところに生育。
観察された特徴:常緑性。根茎は太い。葉柄下部は紅色を帯びた肌色で、明褐色の鱗片をやや密につける。葉の大きさは60~80cm、葉の質は厚いが柔らかく、2~3回羽状に分かれる。胞子のう群は小羽片の中肋と辺縁の中間~中肋寄りにつく。
生育確認数:2地点、10株。恩方、高尾山。




八王子市恩方の標本
渓流沿い転石の堆積地に8~10株程度まとまって生育。
上部が樹冠に覆われた河原の岩屑などの堆積物の上に生育。2013年12月25日 恩方 根茎や葉柄はあまり太くないが葉の大きさは80㎝程度ある。2013年12月25日 恩方
ミドリカナワラビ(上左、上右)


ミドリカナワラビ、葉柄基部は紅色を帯びた肌色。2013年12月25日 恩方 ミドリカナワラビ、鱗片は明褐色。2013年12月25日 恩方
ミドリカナワラビ、葉柄基部(上左)
ミドリカナワラビ、葉柄下部(上右)


ミドリカナワラビ、最下羽片下側第1小羽片。葉の質は厚めであるが柔軟。2013年12月25日 恩方 ミドリカナワラビ、胞子のう群は小羽片の中間~中肋寄りにつく。2013年12月25日 恩方
ミドリカナワラビ、最下羽片下側第1小羽片(上左)
ミドリカナワラビ、胞子のう群(上右)


高尾山の標本
やや暗い渓谷の岩が露出する崖に1株生育。
ミドリカナワラビ、葉身葉40㎝程度で胞子のう群はつけていない。2014年3月28日 高尾山 ミドリカナワラビ、岩場の急傾斜地に生育。2014年3月28日 高尾山
ミドリカナワラビ(上左、上右)


ミドリカナワラビ、葉柄下部は紅色を帯びた肌色。2014年3月28日 高尾山
ミドリカナワラビ、葉柄基部(上左)


ミドリカナワラビ、最下羽片。2014年3月28日 高尾山 ミドリカナワラビ、最下羽片第1小羽片。2014年3月28日 高尾山
ミドリカナワラビ、最下羽片(上左)
ミドリカナワラビ、最下羽片第1小羽片(上右)